川西ストーリー①優しい笑顔が窓からのぞくキッチンカー〘アンシャンテ〙
藤ノ木さんかく広場とともに ー アンシャンテ。
火曜日と木曜日。
雨の日も風の日も真夏日も、藤ノ木さんかく広場にステイするキッチンカー、アンシャンテ。
実は藤ノ木キッチンカーズ一番の古株なんです。
「藤ノ木をホームと思っています」と語る二人を、若夫婦だと誤解している方も多いが、二人は「アンシャンテ号」の運営を任されている社員さん。
名前は、ユッキーと(仮称)ディカプリオ。
いつも笑顔と優しい味わいのベビーパンケーキを届けてくれるお二人に、お話を伺いました。
キッチンカーでの開業のきっかけは何ですか?
開業前、店舗案とキッチンカー 案の両方が上がっていました。
前職がキッチンカーでたこ焼きの販売をしていたので、その経験を活かせると思ったこと。また、「飲食店をするならいきなり店舗を構えてはダメ。まずは屋台を引っ張って勉強しなさい」と教えてもらったことも要因の一つでした。
何よりも、キッチンカーで、いろいろな場所に行き、店舗で待っていては出会えないような人や、面白いイベントに出会えることが楽しそうだと思い、キッチンカーを選択しました。
アンシャンテが、大切にしていること。
美味しくて身体に優しいメニューの提供はもちろん、お店に行くことを楽しみに思ってもらえたり、日常の嫌なことを少し忘れられたりするお店にしたいと思っています。
悩み相談をしてくれる方もいます(笑)
お客様に喜んでもらえることがもちろん一番ですが、どこか一方に偏りすぎず、場所を提供してくださる方、仕入れの業者さん、一緒に切磋琢磨する同業者の方など、アンシャンテに関わってくれる全ての方がうまく繋がり、うまく回るための歯車の一つになれるよう心がけています。
もっと利益を求めたら?という声もいただいたり、そういう気持ちも正直あります。でも、自分たちも含め、みんなが嬉しいお店を作ることが、息の長いお店を作ることになると考えてます。
将来への展望
アンシャンテ号の2台目、3台目。
ゆくゆくは店舗展開もしていきたいです。
でも今は、このキッチンカーで【いろんな景色を見て、いろんな方に出会って、喜んでもらえるベビーパンケーキを提供していきたい】というのが一番の想いです。
2020-新型コロナウイルスで気づいたこと
率直に、閉店がよぎるくらいの厳しさがまずやってきました…。
出店場所やイベントがなくなり、外出も自粛しなければならない状況で、街中から人が減り、継続できない現状はもちろん、商売柄、続けてはいけないのでは?と考えさせられる日々が続きました。
実際、アンシャンテも緊急事態宣言後すぐに2週間営業自粛。
その後、経営上どうにもならず、再開してもいいのかという悩みをもちながら、恐る恐る時短営業に踏み切りました。
スイーツは、他の食事とは違い、「生活に必ず必要なもの」ではないと思う方もいます。
嗜好品の色が濃いものなので、営業再開に対し、批判も覚悟していました。
でも、お客様からは
「帰ってきてくれてありがとう」や
「おかえり」という声を沢山かけていただきました。
こんな状況だからこそ。
みなさんの心の糧にもなれる食事を提供しよう。
そう改めて思うことができました。
◆インタビューありがとうございました。〘編集者より〙
アンシャンテでは、お買い物ついでに、何気なくお話をしていく人がとても多いです。
大人はもちろん、子どもがお手紙を持ってきたり…。
そして、優しい笑顔で、まぁるいベビーパンケーキを買っていく。
そんな風景が当たり前になっており、
非常事態宣言を受けキッチンカーがいなくなった広場は、本当に寂しく感じました。
お客様も改めて大切さに気付いた故の「ありがとう」だったのではないでしょうか。
これからも藤ノ木さんかく広場をはじめ、川西市内の各所に「優しいお店」を展開してくれるのを楽しみにしています。
※この記事はnote「KawanishiStory」でも読むことができます。
アンシャンテ〘キッチンカー〙
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